畳の製作は、表替え(おもてがえ)と新床(しんどこ)の場合によって作業の入口が違います。
表替えの場合、古い畳表を剥がして、床の凸凹を直したり、隙間が空いているところを、足す作業(丈出し)をして、表を張ります。
新床の場合は、新しい床材を寸法に切ります。そして表を張ります。これを框巻き(かまちまき)と言います。
そして以下では、畳そのものの作り方と素材のポイントを
ご説明します。
畳は畳職人が独自の技術を披露するお部屋のそれぞれの採寸がキモ。その寸法に忠実に畳床を断裁します。ここ最近の傾向は誤差0.1mm以下の精度のコンピュータ制御で断裁作業をしているところも有ります。
畳表を畳床の寸法に合わせて断裁・整形して、畳床に直接縫い付けていきます。
畳のヘリを縫合して、裏面にひっくり返して畳の角を固定します。仕上げにひっくり返った部位をキレイに縫合して完成となります。
色あいや独特の光沢等の、畳表の何とも言えない美しさの善し悪しは素材のイ草でほぼ決まると言っても過言ではありません。特に熊本産は量も質も1位の逸品です!
畳床の材料が時代によって変化しても、古来よりの伝統の製法や技法は年月を経ても不変です。写真は当店で私共の技を支えてくれる様々な道具類です。
左から金づち、手当、縫い針、手鍵、包丁3つ、
縁敷針、まち針、手前が長さ定規です。